海蔵寺の萩 紫色の優美な瀧

海蔵寺の萩 紫色の優美な瀧

撮影場所:海蔵寺
撮影日:2005/9/18
アクセス:JR「鎌倉」駅西口より徒歩20分
地図:鎌倉紀行 大仏コース 海蔵寺

この写真は、テレビ東京の『火曜エンターテイメント』という番組で使っていただいたものです。
テレビにこの写真が映った瞬間の、キラキラキラッという効果音が印象的でした(笑)。

最近は、異常気象のせいか、9月になっても暑い日が続きますが、9月も中旬を過ぎると、ようやく朝夕は涼しくなってきます。
この頃に、あちこちで花を咲かせるのが、紫色の萩の花。

鎌倉で「萩寺」といいますと、一般には、鶴岡八幡宮そばの宝戒寺(ほうかいじ)をさしますが、私は、海蔵寺の萩のほうが好きですね。
山門に向かう石段の両脇に滴り落ちるように咲く萩は、まるで、流れ落ちる紫色の優美な瀧(たき)のよう。

朝一番に出かけ、まだ誰もいないこの空間を独り占めできることの、なんと贅沢なことか。

石段をおりた右手には、鎌倉十井のひとつ「底脱の井」があります。
鎌倉十井というのは、江戸時代に、海辺で良水の少ない鎌倉で、質の良い水の湧く井戸を10個選んだものです。

この「底脱の井」の名前の由来となった、こんな話があります。

 昔、鎌倉幕府の御家人・安達泰盛の娘・千代能が参禅した折、この井戸の水を汲むと桶の底が抜けてしまった。
この時、心の中にあった煩悩が氷解し、悟りの境地に達した

 千代能が いただく桶の 底ぬけて 水たまらねば 月もやどらじ

という話です。
この話は、悟りや閃きというのは、ふとしたことが切っ掛けで訪れるということを象徴的に伝える話なのだろうと思います。

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