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紅葉と銀杏が織りなす美 獅子舞の谷

かつては秘境の雰囲気、今は?

獅子舞の谷の紅葉

(写真:獅子舞の谷の紅葉)

「獅子舞の谷」は、鎌倉屈指の紅葉の名所。

鎌倉の多くの紅葉の名所が、お寺や神社の境内であるのに対して、獅子舞の谷は天園ハイキングコース(別名、鎌倉アルプス)という、ハイキングコース内にあります。

「獅子舞」という、ちょっと面白い名前は、眠った獅子のような形をした奇岩が、そこらじゅうにゴロゴロしていることからつきました。

以前は訪れる人も少なく"秘境"的な雰囲気が漂っていましたが、最近は雑誌などのメディアにもしばしば取り上げられ、むしろ、鎌倉の紅葉の"定番"スポットになった感があります。

ただし、この辺りの土地は個人所有であるため、鎌倉市としては正式なハイキングコースとして紹介はしてないとのこと。

絶景とあじさいをセットで楽しめる

晩秋、鎌倉駅から「大塔宮」行きバスで終点で下車し、最初は住宅地の中、やがて沢伝いの山道を登って行くと、急に鮮やかに木々が色付いた場所に出ます。ここが、目的地の「獅子舞の谷」。

「大塔宮」バス停から「獅子舞の谷」への地図

「獅子舞の谷」は、銀杏の木が多く、葉が落ちると、あたり一面が銀杏の黄色の絨毯が敷かれたようになります。

また、紅葉も多く、下を見れば黄色の絨毯、上を見上げれば燃えるような紅葉という、まるで桃源郷にでも迷い込んだかのような空間を楽しめるのが、人気の理由。

そして、獅子舞の谷へ行くなら、なるべく朝早いほうが、おすすめです。

せっかくの黄色の絨毯が、大勢の人に踏まれた後の、茶色の絨毯になってしまった後では、風情がありませんからね。

私も、早朝出かけてみましたが、けっこう朝早くから、ギンナンの実を拾いに来ている人がいました。

ギンナンの実が上から降ってきて、岩にあたって跳ね返ると、ポンッという、まるで桃から桃太郎が生まれる瞬間のような、かわいらしい音がします。

獅子舞の谷を上から見る

(写真:獅子舞の谷を上から見る)

さて、「獅子舞の谷」から山道をさらに少し登ると、天園の休憩所に到着。

この辺りから下を見下ろすと、獅子舞の谷のあたりだけ、銀杏の木があつまって黄色くなっているので、あそこから登ってきたんだなと、すぐに分かります。

以前は、少し高台の場所に「天園 峠の茶屋」、少し下った場所に「天園休憩所」という、2つのお休み処が営業していましたが、「茶屋」のほうは2016年に閉店。

現在は、「天園休憩所」1店舗が営業しており、オニギリやおでんなどの軽食や、飲み物を販売しています。

晩秋の山の空気は、もうヒンヤリ。温かいおでんが、体も心も温めてくれます。

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