紅葉の永観堂(京都)

紅葉の永観堂

撮影場所:禅林寺(永観堂)
撮影日:2010/11/22
アクセス:京都市バス「南禅寺永観堂道」より徒歩3分
地図:永観堂ホームページ

京都を代表する紅葉の名所で、「もみじの永観堂」として親しまれている「永観堂」は、正式には「禅林寺」といいますが、正式名称は、ほとんど知られていないと思います。

境内には約3000本の楓(カエデ)が植えられ、特に美しいのは、放生池周辺。毎年行われる、夜間の「紅葉ライトアップ」には、肌寒い中、たくさんの観光客が訪れます。陽に真っ赤に映える昼間の紅葉とは違う、暗闇の中でライトの明かりに浮かび上がる夜の紅葉はなんとも妖しげで、幽玄の美の世界。

紅葉もさることながら、このお寺での一番の見所は、「見返りの阿弥陀」と呼ばれるご本尊。
優しげな微笑みを浮かべながら、左ななめ後ろを振り返る姿の阿弥陀様です。
正面をむかず、後を振り返る姿で彫られた仏像というのは、おそらく、他にあまり例をみないのではないでしょうか。

この「見返りの阿弥陀」には、以下のような言い伝えがあります。

永保2(1082)年の冬、この寺を中興した永観律師が、念仏行道をしていると、本尊の阿弥陀仏が壇上から下りてきて、先導するように、永観の前を歩き始めた。
驚いた永観が立ち止まると、阿弥陀仏は後ろを振り返り、「永観おそし」と呼びかけた。

このときの様子を刻んだのが、「見返りの阿弥陀」なのだそうです。

偉そうに壇上に座っているのではなく、壇を下りて、ともに歩もうとする仏の姿というのは、貧しい者を救い、常に民衆とともにあろうとした永観の姿そのものなのではないか、という気がします。

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