祇園祭の山鉾巡行

祇園祭の山鉾巡行

撮影場所:河原町三条(京都市)
撮影日:2011/7/17
京都祇園祭山鉾巡行コース

京都の夏の風物詩ともいえる祇園祭の起源は古く、貞観11(869)年に、現在の八坂神社で行われた疫病払いの祈祷にはじまったといいます。

祇園祭は、7月のほぼ一ヶ月を通して行われる長い祭り。そのクライマックスは、夜、駒形提灯に灯を入れて山鉾をお披露目する7月16日の「宵山」、そして、32基の山鉾を巡行させる7月17日の「山鉾巡行」。(2014年から「山鉾巡行」は、17日と24日の2日間行われるようになりました)

7月17日、山鉾巡行の朝。
京都の夏は、とにかく暑い。盆地なので、夏暑く、冬寒いといわれますが、それを肌で実感します。
それでも、この日はもう大変な人出。山鉾の巡行コースとなっている道路の歩道と交差点は、人・人・人で埋め尽くされています。

山鉾巡行は、32基の山鉾が、四条烏丸を順番にスタートし、四条通、河原町通、御池通の巡行コースを約2時間かけて巡ります。
先頭の長刀鉾(なぎなたほこ)が、四条烏丸を出発するのが午前9時。
山鉾は大小さまざまなものがありますが、最大級の長刀鉾や函谷鉾、月鉾などは11トンもの重量があるため、とにかくゆっくりゆっくりと進みます。

私が陣取った、河原町三条(巡行コースの、ほぼ中間)に、先頭の長刀鉾が姿をあらわしたのは、10時ちょっと前。
長刀鉾は、32基の山鉾の中で、唯一の生稚児(いきちご)を乗せた鉾で、古来より必ず巡行の先頭を行き、順番を決めるくじを取らない事から「くじ取らず」と言われる特別な山鉾。
この長刀鉾のお稚児さんに選ばれるのは大変名誉なことなのですが、お稚児さんに選ばれると、その家の経済的な負担が大きいので、最近はお稚児さんを決めるのも大変というような話もききます。

写真は、函谷鉾。
とにかく夏の暑い盛りに11トンもの山鉾を引っ張るのですから、引き手の人たちは重労働。みんな汗だくで、「あ〜、疲れた〜」というような表情をしています。
「まだ、半分残ってるぞー。がんばれー。」と、思わず声援を送りたくなりますね。

見物しているほうも大変で、日陰の場所を選んだのに、日が高くなり、陽が真上から差すようになるとビルの影がなくなり、肌がジリジリと焼けてきます。
人が多いから日傘をさすわけにもいかず、日傘をさそうとする女性が、おまわりさんに注意される場面も。

2014年からは、およそ50年ぶりに、山鉾巡行の「前祭」(7月17日)「後祭」(7月24日)が復活し、話題になりました。→ 祇園祭のページ