大原 宝泉院

大原 宝泉院

撮影場所:大原 宝泉院(京都)
撮影日:2009/1/3
アクセス:京都市バス「大原」より徒歩10分
地図:宝泉院ホームページ

大原と言えば、

きょぉとー おおはら さんぜんいん♪
(京都 大原 三千院)

という歌のとおり、なんと言っても三千院が有名です。
それから、平清盛の娘で、安徳天皇の母となった建礼門院徳子(けんれいもんいんとくこ)が、晩年を過ごした寂光院も、徳子を偲んで訪れる人の多いお寺。

ですが、私が大原で一番いいなと思うのは、宝泉院というお寺です。
抹茶とお菓子をいただきながら、お庭をゆっくりと拝観できる大人向きのお寺。

この宝泉院の客殿から見ることができる庭は、いわゆる額縁庭園で、柱と柱の間を額に見立てて鑑賞します。
座る場所は、緋毛氈(ひもうせん)が敷かれているところではなく、庭から離れた位置に陣取って、ズームアウトして眺めた方がいいでしょう。

庭園には、大きな五葉の松をはじめ、楓、桜、梅が配され、その向こうに竹林、さらに竹林の間に山肌が垣間見え、という感じで、山里・大原の風情が凝縮されているようです。
ちなみに庭は、「盤桓園(ばんかんえん)」と名付けられていますが、「盤桓」とは、うろうろすること、ぐずぐずすることを意味し、転じて、立ち去りがたい庭という意味で、「盤桓園」と名付けたのですね。

宝泉院で、もうひとつ忘れてはならないのが、書院廊下の「血天井」。
関ヶ原の合戦の前哨戦となった伏見城の戦いで、徳川家の家臣・鳥居元忠(とりいもとただ)一党が、伏見城を死守して自刃した、その部屋の床板の遺構の一部を使ったというのが、この天井。
伏見城の遺構を使った血天井と伝わるものは、宝泉院だけでなく、養源院など京都のあちこちにあります。
いわれてみれば、確かに天井のしみは、人間の顔のように見えます。

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