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奈良公園の鹿たちは、神様の使い?

奈良公園の鹿たち

(写真:奈良公園の鹿たち)

この写真を見て思い出すのは、2010年に「平城遷都1300年記念事業」が行われた際に、奈良在住の音楽家の方から、平城遷都1300年祭記念CDを作成するので、ジャケットの写真を提供してほしいとのお話を頂戴したときのこと。

当初は、東大寺の大仏殿の写真をお使いになるとの話でしたが、東大寺と話した結果、写真使用はまかりならぬということになったと、後日連絡がありました。

結局、ジャケットには、奈良公園を闊歩する鹿の写真を使用することに。鹿なら文句を言わないでしょうということで(笑)

奈良を訪れると、とにかく鹿が多いなと思いますが(鹿の糞も)、奈良公園周辺の鹿は、およそ1200頭はいるのではないかとのことです。

平安貴族の藤原氏が、氏神である春日大社創建にあたり、常陸国(茨城県)の鹿島神宮の神をお招きしたときに、神様が白鹿にのってやってきたとの伝説から、神の使いとして大切にされてきたという歴史があります。

それでも、明治から戦中・戦後にかけては、ずいぶん数が減ってしまったそうですが、奈良の鹿愛護会の活動などにより、今の数までもどったのだそうです。

奥山に 紅葉ふみわけ なく鹿の こゑきく時ぞ 秋はかなしき

百人一首の猿丸大夫(さるまるのたいふ / さるまるだゆう)の歌ですが、毎年、秋におこなわれる、鹿の角をノコギリで切り落とす勇壮な行事「角伐(つのきり)」の時期には、この歌さながらに、鹿のもの悲しい鳴き声が奈良公園にひびきます。

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