雪の明日香村

雪の明日香村

撮影場所:飛鳥寺(明日香村)
撮影日:2008/2/9
アクセス:近鉄「橿原神宮前」駅から「赤かめバス」乗車
地図:春日野奈良観光

この写真は、私にとって、とても思い出深い一枚です。

明日香村に到着した夜、あまりにも冷え込むので宿のご主人に、
「雪になったりしないですかね?」
とたずねると、
「いやー、明日香では、この2、3年、雪なんか降ったことないですよ。」
とおっしゃる。
すると、同宿の四日市から来たという男性が、
「私は車できたので、雪になったらこまっちゃうな。」
と言います。
そんな話をしながら、明日香村名物の、鶏ガラの出汁と牛乳で煮込む「飛鳥鍋」とお酒でホクホク温まって、その夜は寝てしまいました。

翌朝、起きて、ちょっと散歩でもするかと、飛鳥寺や伝・飛鳥板蓋宮跡(あすかいたぶきのみやあと)あたりを歩いていると、空から白いものが舞い降りてくる。
「雪だ!」
と思う間に、どんどん激しく降ってくる。
都会のアスファルトと違って、田んぼとあぜ道ばかりの明日香のようなところでは、雪が溶けないからどんどん積もるんですね。
小一時間もすると、バスも坂を登れなくなって立ち往生したりして、大変なことになってきている。

すると、向こうから、昨日一緒に鍋をつついた四日市の男性が来て、
「いやー、困った。こりゃ本当に雪になっちゃったね。」
といいます。
結局、この人は車を置いていったん家に帰り、後日、車を取りに来ることにすると言って、帰宅されました。

宿のご主人も、最近は滅多に見ないという、雪化粧した明日香村の景色。
これは、貴重な絵になるな、と思いながら、その日は、雪の中を明日香中歩き回って、レンズを何度もふきながら撮影しました。
明日香の謎の石造遺跡「鬼の雪隠(おにのせっちん)」や、聖徳太子生誕の地といわれる橘寺(たちばなでら)なども、みな雪化粧。
日本最初の寺・飛鳥寺の本尊「飛鳥大仏」も寒さにこごえていることでしょう。

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