冠雪した室生寺

冠雪した室生寺

撮影場所:室生寺
撮影日:2008/2/10
アクセス:近鉄「室生口大野」駅から奈良交通バスで「室生寺前」下車、徒歩10分(本数少)
地図:室生寺ホームページ

明日香村で大雪に降られた翌日、向かったのが室生寺。
このお寺は、昔、高野山金剛峯寺が女人禁制だった時代に、女性の参詣を許可したことから、別名「女人高野」と呼ばれるお寺。
昔は、多くのお寺で、女人禁制だったのですね。

さて、以前からぜひとも一度、見ておきたいと思っていたのが、屋外に建つ歴史ある五重塔としては我が国最小(16.1メートル)という、室生寺のかわいらしい五重塔(国宝)。
かわいらしいというだけでなく、800年頃の建立といいますから、実に1200年以上の歴史を持つ、由緒正しい塔でもあります。

冠雪した五重塔、美しいですね!

かつて、かの有名な写真家・土門拳は、何としても雪の室生寺を撮りたいと、何年もの間、冬の室生寺を訪れたけれども、なかなか雪に巡り合うことができなかったそうです。
ようやく冠雪した室生寺を撮影することができたのは、昭和53年3月。彼がライフワークである「古寺巡礼」の撮影を開始したのが昭和14年ですから、実に40年近い歳月が流れていました。

はじめて室生寺を訪れ、雪化粧した姿を見ることができたことの、なんと運の良いことか!

ところで、この五重塔、1998年9月の台風のときに、近くの杉の木が倒れかかり、大変な損傷を受けました。
私もニュースで見た記憶があります。木が倒れかかった北西側は、屋根がえぐれてしまい、本当に痛々しい姿になっていました。
お寺の方も、一時はもう、塔を解体しなければならないかもしれないと思ったそうです。

しかし、不幸中の幸いにも心柱が傾かなかったことや、ニュースをきいた全国の方からの寄付が集まったこと、また、お寺の山に檜皮葺屋根の修復の材料となる檜が300本ほどあったことなども幸いし、2年後の2000年には工事を完了することができたのだそうです。