奈良 秋篠寺の紅葉

秋篠寺の紅葉

撮影場所:秋篠寺(奈良市)
撮影日:2010/11/22
アクセス:近鉄「大和西大寺」駅北口から奈良交通バス「押熊」行で「秋篠寺前」下車すぐ
地図:JR東海 | うまし うるわし 奈良

秋篠の里、というと、その響きから、とてもしっとりとした山里の風情を思い浮かべられる方が多いのではないでしょうか。
皇室の秋篠宮家も、この秋篠の里にちなんだ宮号ですしね。

しかし、実際に秋篠の里へと足を伸ばしてみると、イメージはかなり違います。
競輪ファンの方には申し訳ないのですが、近くに奈良競輪場がある。
秋篠寺の門前から、細道を100メートルも行けば、競輪場の入口です^^

しかし、お寺の境内に一歩足を踏み入れると、別天地が広がっています。
まず、お寺の黄色みがかった土塀の風情が、なんともいい。
そして、寺域全体を覆う、美しい緑色の苔。
境内の所々に、灌木に混じって紅葉が植えられていて、晩秋の紅葉の季節は、苔の緑に紅葉が一層映え、とても美しくなります。
おそらくは、このお寺の中の小空間こそが、本来の「秋篠の里」の姿だったのではないか、とも思えます。
環境破壊のすさまじい現代日本において、環境保全の見地から果たす、寺院や神社の役割の大きさというものを、改めて思い知らされます。

ところで、秋篠寺を訪れる人の多くの、その目当ては"東洋のミューズ"ともいわれる「伎芸天女像」でしょう。
秋篠寺の伎芸天をはじめて"東洋のミューズ"と言ったのは、『風立ちぬ』の著者、堀辰雄なんですね。

奈良の仏像の中では、薬師寺の日光・月光と、この秋篠寺の伎芸天女は、レプリカでも良いから手元に置いておきたいと切に願います^^

インターネットで伎芸天の写真をさがしてみましたが、伎芸天女の、あの美しさが伝わるような写真は、なかなかないな。。。
あのお堂に行って、あの薄明かりの中できちんと対面しないと、天女様は本来の美しさで微笑みかけてはくれないのかもしれませんね。