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誰もいない、真夏の法隆寺

法隆寺の伽藍

(写真:法隆寺の伽藍)

一見、何の変哲もない法隆寺の伽藍の写真ですが、この写真のすごいところは、私の他に境内に誰もいない!

撮影のために特別許可を取って朝早めに入れてもらったりすれば、こういう写真も撮れますが、拝観時間内です。超メジャーな観光名所でも、8月の暑い盛りだと、こういうこともあるんですね。

写真の右の建物は五重塔、左は鞍作止利の作の「釈迦三尊像」などが納められている金堂です。

この写真を撮影した2008年8月のある日、法隆寺を含め、いわゆる斑鳩三塔(法隆寺、法輪寺、法起寺)をまわりましたが、本当に暑さにへばりました。

幸いなことに、斑鳩町では本数は少ないですが、コミュニティーバスというのが運行されていて、帰りはこれに乗って駅まで帰ってきました。

私のほかは、ほとんどが老人センター帰りのお年寄りばかりでしたが………。

斑鳩といえば、聖徳太子のお宮があった場所。

当時の都は、現在の明日香村でしたが、斑鳩からだとけっこう距離があります。直線距離で20kmくらいですから、電車や車のない時代、かなりの遠距離通勤です。それこそ、夏は大変だったでしょう(笑)。

太子は蘇我氏の権力と財力をバックに、冠位十二階や十七条憲法を定めるなど諸改革を行うともに、遣隋使を派遣し、外交政策にも新しい幕を開けるなど活躍しました。

しかし、次第に蘇我氏と反目することが多くなり、後半生は斑鳩の宮に籠もることが多くなったようです。明日香の血みどろの政争に、よほど嫌気が差したのかもしれません。

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